2012年10月23日火曜日

Nago





ちょっと前の話になりますが、9月末に沖縄に行って来ました。

本島に行くのは15年ぶり。
念願の名護市庁舎へ。

久々に建築を見て感動。
素晴らしいの一言。

竣工が1981年なので、かれこれ30年以上経っている。
その時間がこの建築を更に良いものにしているような気がした。

本当に良い建築は時が経っても良い。

圧倒的な存在感を放ちながらも、完全に街に溶け込んでいた。
この場所でしか生まれ得ない建築とは、まさにこれかと思い知らされる。


程良く抑えられた天井高と、空調要らずを目指したとされる開口部の多さが印象的で、建築に軽さを感じた。

実際、外部空間には日陰が多く、そこで来訪者や働く人が休憩したりして、自由に時間を過ごしていた。

真夏を除けば、本当に空調は要らないんじゃないかと思える程、風の通りも良かった。


写真を撮り忘れたが、夕暮れ時に徐々に存在感を無くして行く姿も非常に良かった。


名護市庁舎周辺も含めて沖縄にはRC造の近現代建築が多くみられるが、その中でもこの建築は圧倒的に素晴らしいと思う。


当時この建築が沖縄の建築に与えた影響はどれほどだったのだろう。
と思わせる程、素晴らしい建築でした。


働いている人たちに話を聞きそびれたのが残念。