2009年10月10日土曜日

「伝える」ということ

最近、人に「伝える」ということの難しさを感じています。

逆にそれは、人に伝える事を意識するようになったからでありますが。

このブログも人に自分の考えを伝える事のひとつでしょう。


僕が人に考えを伝える時に注意している事は、「知識の見せびらかし」にならないようにする事です。

別の言い方をすれば、相手によって言葉を選ぶようにしています。

よくありがちなのが、その業界の人に対してするプレゼンを素人に対して全く同じ内容でやってしまう。

それで素人である人が興味を抱き、自発的に勉強してくれれば問題はないでしょう。

しかし、多くの場合は、「専門用語が分からない」「謎の横文字が多すぎる」といった事が原因となり、興味がなくなってしまいます。


今所属しているゼミでは自由にディスカッションする事になっているのですが、上記の事がどうしても気になってしまう僕は、どーしてもまずミンナがどんな知識をどれくらい持っているのかを、まず観察してしまうのです。

それに今日の授業全てを費やしてしまったといっても過言ではありませんが。

まだまだミンナ自分を前に出せていない感じで、それぞれが持っている考え方が見えてきませんでした。(僕もその内の一人ですが。。)


今日の結果からいうと、ちょっと不毛な議論(話し合い)の時間だったように思います。

一見内容のない話の中に、意外なヒントがある事は充分承知しています。

でも、そういう内容は別の時間(例えば飲み会)で出来るわけです。

ゼミという、学生にっとては議論出来る場では、やはりある程度密度の濃い話し合いがしたいと思ったりします。

その為には、やはりいきなり自由に議論するというのではなく、初めは何らかのテーマを設定して議論するのが良いのではないかと感じました。

そうすれば、その場にいる人たちがどの程度の知識を持ち、どういう背景を持って、どういう考え方をしているのかが見えてくると思います。

そういう事を知っていければ、相手の事を理解しながら、議論を深めていけるような気がします。


しかし、実際の社会では、初対面の人にどれだけ自分の考えを伝えられるかが勝負なわけです。

初対面でお互いが自分の考えを明解に伝える事が出来れば、議論もスムーズに深くなっていくでしょう。

その為には、日頃から自分が何に問題意識を持ち、それに対してどういう提案・解答を導きだそうとしているのかを、十分検討しておく事が必要だと思います。

それが出来ていない僕は、今日のゼミの時間中、終始自分の考えの整理と人間観察になってしまったわけです。

次回はそうならないように、思考&整理を続けようと思っています。

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