2009年12月11日金曜日

book 23


「妖怪アパートの幽雅な日常①」(香月日輪 著)


知人から紹介されて、久々に小説を読んだ。

まずタイトル。どう考えても怪しい。

そして表紙。文庫本ながらも、装丁がなかなかハイセンス。読書欲をかきたてる。

ちょっとフザケた感じの内容なのかな、と読み進めていると、

思わぬところで、ハッとさせられたりする。


「今見えているものが全てとは限らない。」

「今目の前にある、起こっている事を信じられるか。」

「今生きている世界とは別の世界があって、明日目が覚めるともう一つの世界に生きているかも。」


こんな事を考えてしまう。

これは村上春樹氏の小説を読むと、僕はいつも思うことなのだけど、今回も同じ事を思った。

それでも僕は今目の前にある状況を、今生きている世界で、精一杯楽しんで生きるだけ。

もし明日まだ僕が知らない世界にいるとしても。


この本を読むまで香月日輪さんの事は全く知らなかったので、ちょっと調べてみました。

以下ウィキペディアより。

結構面白いプロフールです。

妖怪アパートシリーズは全10巻まであって、文庫になっているのはまだ2巻まで。

これから楽しめそうです。

香月日輪(こうづきひのわ)

0 件のコメント:

コメントを投稿