「妖怪アパートの幽雅な日常①」(香月日輪 著)
知人から紹介されて、久々に小説を読んだ。
まずタイトル。どう考えても怪しい。
そして表紙。文庫本ながらも、装丁がなかなかハイセンス。読書欲をかきたてる。
ちょっとフザケた感じの内容なのかな、と読み進めていると、
思わぬところで、ハッとさせられたりする。
「今見えているものが全てとは限らない。」
「今目の前にある、起こっている事を信じられるか。」
「今生きている世界とは別の世界があって、明日目が覚めるともう一つの世界に生きているかも。」
こんな事を考えてしまう。
これは村上春樹氏の小説を読むと、僕はいつも思うことなのだけど、今回も同じ事を思った。
それでも僕は今目の前にある状況を、今生きている世界で、精一杯楽しんで生きるだけ。
もし明日まだ僕が知らない世界にいるとしても。
この本を読むまで香月日輪さんの事は全く知らなかったので、ちょっと調べてみました。
以下ウィキペディアより。
結構面白いプロフールです。
妖怪アパートシリーズは全10巻まであって、文庫になっているのはまだ2巻まで。
これから楽しめそうです。
香月日輪(こうづきひのわ)
- 現在は大阪府に在住。
- 守護星は太陽と月。守護石は水晶を愛用。
- 妖怪・幽霊などの知識は漫画から得ている。
- 主に読んでいたのは水木しげる・楳図かずお・椎名高志の『GS美神 極楽大作戦!!』等。
- 本(特に小説)は読まない。
- 最近では、『ONE PIECE』『鋼の錬金術師』『銀魂』などを好んでいる。特にロロノア・ゾロがお気に入りで、自身のHPに特別に会員制のサイトを設けている(内容はやおいを含んだもの)。ちなみに、そのサイトの管理人の名前は「ゾロラブ」である。
- 独特の政治・宗教観を持っている。それは小林よしのりの『ゴーマニズム宣言』による影響であると自身は語っている。所持するサイトのBBSでは自分の意見と対立するものには徹底抗戦する。
- 1995年、『地獄堂霊界通信 ワルガキ、幽霊にびびる!』(ポプラ社)で第27回日本児童文学者協会新人賞を受賞。
- 2004年、『妖怪アパートの幽雅な日常(1)』(講談社)で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。
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