2009年11月10日火曜日

ARCHITECTURE AFTER 1995(3)




11月7,8日に大阪工業技術専門学校にてAA95展のワークショップが行われた。

先日のワークショップ・イントロダクションから一週間。参加する学生達100名がどれだけ高い意識で来場してくれるのか楽しみにしていた。


が、初日の時間通りに集合したのは約40名。どういう事だ。。。

この人数でどうやって目標を達成するのだ?と不安に思っていると、徐々に集まってきて、30分経つ頃には、ほぼ全員揃っていた模様。

中には無断欠席する人もいたが。

学生だから許される問題ではない。

完全にスタートダッシュに失敗。


私は、準備に追われていたため聴けなかったが、東京より株式会社BENAさんに来て頂き、新たな模型用品のプレゼンを行って頂いた。

後から実演して頂いたが、スチカッターなる道具、かなりヤバイ。
これを使えば、模型製作時間はおそらく半分ぐらいになるだろう。

セットで9000円と、学生には少々高いお値段だが、いつか購入する事を心に決めた。


さて、ワークショップの方はというと、初日は明らかにチーム内のコミュニケーション不足。

どこか集中力を欠いた人が多かった気がする。


学生の事ばかり言ってしまっているが、運営側となる私たちにも反省点はある。

アシスタントスタッフである私達が、学生に何をアドバイスすべきか明確になっていなかった点。

この点は藤村さんに指摘頂き、①カッティングマットの位置をチェックする。②姿勢をチェックする。③机の上を整理しながら作業しているかどうかをチェックする
という3点に絞って、アシスタントスタッフが会場内を回るようにした。

そうする事で、模型の効率・精度の向上のみならず、チーム内・スタッフと学生とのコミュニケーションも倍増し、会場全体の雰囲気も変わっていった。

しかし、初日の結果は模型61個に留まる。

この調子では、300個など到底無理だ。どうしたものかと考え、twitterで呟いていると、

藤村さんから「明日は時間管理を徹底せよ。君が目標達成の鍵を握る。」と指令を頂く。

私は8日の午後からギャラリーの当番になっていたため、午前中で時間管理を徹底させる事に全身全霊を注ぐ事を心に誓った。


2日目。藤村さんの指令を実行するために、まずアシスタントスタッフ全員に「今日は時間管理が勝敗を分ける」事を伝える。
さらに、同じ学生という立場の私達スタッフから言われるよりは、建築家の皆さんから言われた方が、参加する学生には効果的なのではと考え、dotの赤代さんに集合したらまず学生に伝えて欲しいとお願いした。

dot赤代さんが時間管理について学生に伝え、私が一人一人に模型一個あたり何分かかり、目標達成するにはどうのように時間配分するのかを聞いて回った。

そうする事で、一人一人が時間・目標を意識し、全体の雰囲気も変わってくるのではないかと考えた。

各チームを回っていると、一人一人で時間配分を決めているチーム、2人1組となって模型1個にかける時間を短縮しようと試みるチーム、チームで時間割を決めているチームなど、それぞれ個性が見えて興味深かった。

そうこうしているうちに、私はギャラリーに向かわなければならない時間となり、時間管理の全権をdotの安川氏に委ね、会場を後にした。

最終結果から言うと、239個と目標には到達しなかった。

安川氏の話では、最後の2時間は会場全体の雰囲気がまた変わって、どんどん模型が増えていって良かったとの事。

初日60個、二日目180個と、二日目は初日の3倍の成果を挙げた。そう考えると、やはり初日のスタートの悪さが悔やまれる。
スタッフとしてもっと出来る事があったはずだ。

239個という結果の良し悪しは簡単には言えないが、模型239個が並ぶ姿は壮観であった。

こんな光景はなかなか見られない。

素直に、このワークショップに関われて良かったと思えた。

参加した学生もそう思ってくれたら幸いである。


このワークショップで個人的に勉強になった事は多い。

特に、「人を動かすためにはどうするべきか」を多く考えさせられた。

はじめは手伝い程度で参加するつもりが、いつの間にか勉強の場となっていた。

藤村さんをはじめ実行委員の建築家のみなさん、スタッフのみんな、学生のみなさん。

それぞれから勉強させて頂いた。

何をするにもコミュニケーションが大事。

このイベントで成長させてもらっている。

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